藤田嗣治展とおべんとう展

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見る前にはかけ離れたもののように感じていたので、一緒に観ることに結構な違和感があったのですが…

まずは、藤田さんの絵をみて、それからおべんとう展を観るか?!考えよと思っていました。

藤田さんの展覧会には必ず(たぶん)登場する手仕事の展示…

絵もさることながら、この手仕事の作品が大好きです。

奥様にクリスマスプレゼントとして作られたお皿…実際にお二人の食卓に登場したそうです。

どんな料理がのっのだろう?…と、想像してワクワク。

そして、次にうっとりするのが 宗教画です。

とても勢いがあり、生き生きとしていて、それでいて清らかです。

カトリックの洗礼をずっと受けたいと思っていた…

なぜそのように感じていたのでしょうか。

フランスで長年暮らし、土地に染み込んだカトリック信仰を、素早くパリを理解した藤田さんですから、素早くこれなしにはフランスを語れないと、この地に骨を埋めるならば…と思っていらっしゃったのかもしれません。

そんな、生活に活用された道具も丁寧に描かれたり、手作りされたりした藤田さんの絵をみた後は、おべんとう展はふさわしい!と思い、楽しんできました。私たちを取り巻く、食ということ、そして、お弁当の本当の役目、その心、とてもよい展覧会でした。

藤田さんがいらっしゃったら、とても楽しまれたことと思いました。

なんだか、ニヤニヤしながらの観覧になってしまいました。

 

以前、地元であったレオナール藤田展の図録もあるので今回の図録は買わない!と誓って家を出たのに…

弱い私の心は、最後の最後に手にしてしまいました。

でも、どちらもとてもよい思い出になりましたから、後悔はしていません。

 

藤田嗣治 手紙の森へ <集英社新書ヴィジュアル版>

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