須賀敦子さん

 

須賀敦子の手紙 1975―1997年 友人への55通

須賀敦子の手紙 1975―1997年 友人への55通

 

 

 読書は大好きで、たくさんの本を持っています。

友人が引越しの際、本を断捨離しては、私の本棚をアテにします。

私が本を処分できないのを知っているので、アテにされるのです。

それでも、本当に趣味に合わないものは処分します。

書簡集や日記などは特に好きで、そういうものはその人の人となりを一番理解するのに役立ちますが、少しだけ罪悪感もあります。

大抵の書簡や日記は本当に文学として読めますし、フィクションなのか?ノンフィクションなのか?わからなくなるような感覚になる文章にであいます。

書簡は誰かに宛てたものだから、相手がはっきりしている分、想いもストレートに表されていて、それだけに素敵な言葉が綴られていることが多いと思います。

あまり、選ばれていないというか、計画されていないというか、飾らない言葉。

あれこれと、技術がつかわれてる文章も素敵ですが、時にはそんな文章に疲れる時があります。そんな時に、どんな思いで、どんなところにいる友人がへ、家族へ、どんなところから。。。思いを馳せていると、静かな気持ちになります。